カウンセラーの傾聴技法の中でも、とりわけ重視されるのが「無条件の肯定的な受け止め」です。

カウンセラーは、クライエントが自分の考えと違うことを言ってきたり、あるいはびっくりするような打ち明け話、とうてい信じられない大げさなウソ話など、色々な話題を取り扱います。その際に、必要な姿勢として、まず一回相手に最後までしゃべらせてあげる、うんうんとしっかり聞いて受け止めるという流れを大事にします。(受け止めることと、認めることは別です)

指導者やコーチが選手の話を聞くとき、つい、説教になってしまったり、「何をあほなことを」と否定してしまったり、あるいは笑い飛ばして馬鹿にしたりすることがあります。残念ながらこれは、特に相手が子どもの場合によくみられるようです。

私たち指導者は、あくまでも選手たち(子どもたち)の結果が出てこそ、良い指導者ではないでしょうか。

特にスポーツや武道のような、勝ち負けのはっきりする世界において、結果の出せない指導者は自然と淘汰されるものです。

せっかく選手が私たちに何かを一生懸命話してくれたのです。
それがどんな内容でも、途中で遮らず、否定せず、感情的にムキにならず、うんうんと受け止めてみる。

その、受け止めてくれた指導者の姿勢を見て、また選手たちの反応や態度も変わることでしょう。

他愛のない無駄話のような時間でも、「自分と一緒にその時間を大事に過ごしてくれた」という事実が残ります。

きっと、そんな時間にこそ、良い効果が期待できる次の流れを生み出す力があるのかもしれません。