スポーツや武道のような、監督と選手のように上下関係がある程度存在する社会では、下の立場の者ほど言いたいことも言えないのは想像に難くありません。

そのため選手はもちろん、私たち人間は「言葉で伝えていること」が全てというわけではないものです。

 

心理カウンセラーの世界では、このような「非言語コミュニケーション」をいかに汲み取るか、初心者のうちから非常に大事に教えられています。

 

この非言語コミュニケーションの占める割合は、コミュニケーションの7割とも9割ともいわれます(例 メラビアンの法則)。実に、ほどんどの情報は、言葉以外のもので伝わっていることが分かります。

 

では、どんなところに注目するのでしょうか。

  • 目線
  • 口調
  • 姿勢、座り方、立ち方
  • 言葉の間(ま)
  • 選手の立場
  • 選手のチーム内での周囲との関係性
  • 選手とコーチ(あなた自身)との関係性

 

などなど・・・挙げだすときりがないほどあります。

1つずつについての細かい説明は省きますが、今回大切なことはコーチや監督である私たちの側からよく観察して、「何か違和感がある」かどうか。

ご自身の直感的な感覚を大事にしてみてください。

 

もし、何か言いたそうにして言えてない、どうも違和感がある・・・というときは、そのことを率直に伝えます。

「どうも、私にはあなたが本当にそう思って、そう言っているようには聞こえないんだ。あくまで私の感覚だけど。」といった具合でしょうか。

 

それで話し出してくれればいいですが、そうでないときはこんな言葉はいかがでしょうか。

「今回、全部言いたいことが言えてなかったとしても、また時間を作るから、言いたくなったらいつでも来てくれてかまわない。(あるいは、次は〇〇のあたりで、また時間を作るから、よければ次は聞かせてもらえたら嬉しいな)

 

普段から、ご自身がどのような言葉や態度で選手や生徒に接しているかにもよりますので、ご自身の感覚に合わせた言葉でよいかと思います。

 

なんだか甘い気がする、なんだか歯がゆい、なんだか気持ち悪い、自分はそんなタイプじゃない・・・そんな言葉が全国の指導者から聞こえてきそうですが、「全ては強くなるため」にやることです。

 

きっと、これまでやったことのない方ほど、やってみる価値はあります。

 

慣れてくると、わざわざ面談の場でなくても、日常生活の様子からもそうした非言語メッセージを感じ取れるようになります。