年頭のご挨拶

新年、明けましておめでとうございます。
2022年の年頭にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。
皆様におかれましてはお健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

新型コロナウイルスの新たな変異株が発生し、三が日も終わるころには東京や大阪で数百人規模の感染者が報告されています。
第6波の到来か、再び緊急事態宣言かと頭を抱えたくなる一方で、高いワクチン接種率や、治療薬の開発など、明るく心強い材料もあります。
きっともうすぐ皆さまと共に、長く暗かったトンネルの出口にたどり着けると信じております。

さて、新年にあたり、日ごろあまり披露することのない、興誠館の精神的理念を1つ紹介させていただきます。

一隅を照らす

ご存知、天台宗の開祖にして日本史の教科書にも出てくる最澄が残した言葉です。
国の宝とは何か?それは人が自分のおかれた環境で、できることを精一杯やることだとおっしゃっています。
それは一隅を照らし、人と人はどこまでもつながりあう関係なので、やがてそれは世の中を照らすと。

私たち一人ひとりのやっていることは、決して大きなことではありませんし、大きな影響力も与えないことがほとんどです。
でも、だからそこで腐るのではなく、それをコツコツやろうと。
それがやがて他の人の灯りになり、その人も輝きだすことでまた次の灯りにつながると信じて。
水面に石を投げると、波紋が次々に広がっていくように。
私たちの人生も、そうやって誰かに影響を与え、与えられながら意味のあるものになるのかもしれません。

おかげさまで各支部の練習生も増え、毎週にぎやかな笑い声があがるようになりました。
たった一人しか練習生がいなくても、その一人に感謝し、その一人のために頑張ろうと、自分に言い聞かせていたのが大昔のように感じられます。

どうぞ皆さま、本年も興誠館空手をよろしくお願い申し上げます。

興誠館空手 代表師範 飯塚 稔

コメントを残す