2021年 年頭のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
皆さまにおかれましては健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
振り返りますと、昨年は新型コロナウイルスに世界中が振り回された一年であり、その収息はいまだ目途がたたない状況です。
近年の人類は戦争のない平和な世界を目指して、互いの武力行使を我慢しつつ、ギリギリまで話し合いによる交渉ができるようになりました。
少なくとも先進国では、生まれた子供が当たり前に歳を重ねて老いを迎えられる世界にずいぶん近づけたはずでした。
しかしここにきて老若男女を問わず攻撃する未知のウィルスとの戦いが始まり、もはや今の人類の共通の敵は核戦争でも宇宙人でもなく、ウィルスになったといえるでしょう。
先の見えないこの戦いに、心身への負担をはじめ、経済的にも深刻な影響を受けられている方もいらっしゃるかと存じます。
心からお見舞い申し上げますとともに、穏やかな日常が一日も早く戻るよう祈っております。
さて、興誠館でも昨年は新しい出会いが多く生まれ、にぎやかな仲間をたくさん迎えることができました。
本年も新しい仲間を増やしながら、昨年は実施できなかった大会や審査の開催を目指そうと考えております。
今の時代に空手を学ぶことで、何を伝えたいのか。
決してそれは、突きや蹴りのテクニックでもなく、ダイエットでもなく、ストレス発散でもありません。
そのもっと奥底に、もっと大事なものがあります。
それをこの場で書くのは簡単ですが、ぜひそれは皆さん自身が答えを探していただきたく思います。
どうか今年も、皆さまと一緒に前へ進める一年でありますように。
末筆ながら皆さまのご健康とご多幸を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。
空手道興誠館 代表師範 飯塚 稔