大きな大会や遠征に備えるメンタルトレーニング③ ~宿泊に関するあれこれ~

7月に入り、オリンピックモードに切り替えたマスコミの盛り上げ番組が連日報道されるようになりました。
各国からも選手団が続々と入国していると聞きます。
日本はまだ梅雨の時期なので、蒸し暑さと日照時間の少なさがストレスになる選手もいるかもしれません。

 

さて、今回は宿泊に関するメンタルトレーニングの話をしていきます。

 

高校の部活動などでもそうですが、強豪校は日ごろから合宿所や寮などで生活を共にすることが多いようです。
これにより、朝も夜も練習時間を確保できることや、食事量などを増やしたり、一緒に移動をしたりと、物理的なメリットが大きいかと推測されます。実はここに、メンタルトレーニングとしても大きな効果があります。

 

普段、そうした共同生活をしていない選手が遠征や大会に出た場合、非常にストレスになるのがこの集団行動の部分です。
何しろ、朝も、昼も、夜も、誰かとずっと一緒になります。
不自由や食事、お風呂、就寝、自由時間など、自宅で一人で過ごすことに比べると、はるかに大きな緊張や気疲れがあるでしょう。
これが何日も続くことで、試合や大会どろこではない疲れをため込んでしまう選手もいます。
発熱を訴えたり、原因不明の体調不良がでたり、眠れなくなったりします。

 

普段から合宿生活をしていることのメリットは、こうした「集団で生活を共にするストレス」に慣れさせておき、通常の精神状態や体調で戦いやすくできることにあります。全国大会や国際大会に出るときは、大会1週間前や1か月前には現地入りすることもありますので、疲れやストレスの対策は必須でしょう。可能であれば、以下のような工夫があるといいかもしれません。

〇部屋割りはできるだけいつもと同じメンバーで組む。

〇レギュラー選手、応援の選手など、立場によって部屋を分けておく。(緊張感が違います)

〇いつも使っている道具をできるだけ持っていく。気晴らしのための音楽やゲームなど。

〇できるだけ少人数の部屋にする。布団やベッドなど十分な居場所の確保ができる間取りがあるかも確認。
個室を希望する選手もいれば、誰かと一緒がいい選手もいる。いびきや寝相など、身体的な特徴で不安な選手もいる。
事前にそのあたりの希望をとれるとよいかも。

〇オンとオフの切り替えを。突然ミーティングをしたり、寝る前に説教やダメ出しをしない。完全に安心とリラックスできる時間が必要。

 

東京オリンピックの選手団も、種目や国によっては合宿経験が豊富なチームから、ほとんど経験のないチームまで様々かと思います。
特に新型コロナウィルスで行動制限がかかる今回は、どれだけストレスをためこまず、気晴らしができるかが重要です。

 

全ての国の選手が心残りなく、力いっぱいプレイできることを願っています。

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