空手は護身術になり得るか

5月28日 神奈川県川﨑市で51歳の男が児童や一般人を襲撃する事件がありました。
報道によると、残念ながら2名の方が亡くなり、死傷者は合わせて20名とのことです(6月2日現在)。

また同日、埼玉県さいたま市では68歳の刃物を持った男が路上で暴れまわり、警察官の制止も聞かなかったため発砲。
腹部に1発が命中し結果的に亡くなったとのことです(同じく6月2日現在)。

このような事件が起きるたびに聞かれることがあります。

「空手を学んでいたら、こういう時に使えますか?」と。

「こういう時」というのは、刃物を持った人に襲われた時という意味のようです。
「使える」というのは、身を守ることができるか(あるいは制圧できるか?)という意味のようです。

残念ながらどのような格闘技を免許皆伝レベルで修めたとしても(まして修行中の身ならなおさら)、完璧に防ぐことは難しいかもしれません。
一瞬の判断で体を動かすということは、漫画やアニメのような、そう容易いことではありません。

しかし、ほんの少しだけでもダメージを防いだり、逃げたりできる確率を高めることはできるかもしれません。
例えば興誠館空手の組手の練習には、段階的に一瞬の判断で体を動かせるような要素を取り入れています。

①約束組手の練習
相手との距離感を養うこと、とっさに半身になることで防御空間を作ったり、反撃の態勢をとる練習になります。

②研究組手の練習
これは一定の攻撃をどのように反撃するか各自で考える練習ですが、とっさの体の使い方や判断力を養います。

③自由組手の練習
神経の警戒レベルを最大限に高め、一瞬のうちに判断し、体がそれについていくように練習します。

皆で稽古をしながら、「もしも自分がそこにいたら」を考えてもらいました。
そういう「もしも」を想定しながら稽古するだけでもずいぶん違うように思います。

結論からいうと「とっさに身をかわしてダッシュで逃げろ」が一番です。

興誠館では、子どもから大人まで、初心者でも参加しやすい練習メニューを用意しています。
子どもは小学生くらいになったら活動範囲も広がり、親の目も行き届きにくくなります。
保護者の皆様には、ぜひ子どもに空手を学ばせる機会をご検討ください。

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