今回からしばらくの間は、コミュニケーションに焦点をあててみます。

学校や企業を問わず、今や様々な団体がコミュニケーションの重要性を理解し、研修をしたり、講義をしたり。
コミュニケーション講師(?)なる人は大忙しだそうです。

 

実際に心理学を学んだ立場から再考してみても、よいコミュニケーションが取れている職場やチーム、師弟関係は、実際に結果も良いものが伴うようです。実はこれは、メンタルヘルスの基本中の基本知識です。意外と知られていないようですが。

 

運動競技や武道の選手として、あるいは指導者として、コミュニケーションに注意を払わないなど愚の骨頂でしょう。

ここを無視して進めたら、いくら厳しい猛練習を重ねても強くなんてなりません。
それか多少強くても、最後の最後、肝心なところで「いつも」負けるでしょう。

 

誤解のないようにお伝えしておきますと、コミュニケーションだからといって
決して、「しゃべっていたら強くなる」わけではありません。
決して、「恋人や親友のように、仲良しこよしで遊んでいれば上手くなる」わけでもありません。

 

よいコミュニケーションは、選手側からの能動性も必要です。もちろん、指導者側も同じです。
スポーツや武道の世界では、独特の厳しい上下関係があることも珍しくありません。

 

よく見られる光景として、指導者があれやこれややることを「指示」したり、ハッパをかけたり「激をとばし」たり、選手を怒鳴りつけたり。選手側は「はい、はい」と返事をして、指導者のいう通りに従うだけ・・・。
練習後は1秒でも早く指導者と離れて、仲間たちとリラックスできる場所へ一目散に移動・・・・。
指導者のいないところでは、選手同士で理不尽な不満や怒りを思う存分吐き出すのでしょう。

これのどこがコミュニケーションなのでしょうか。
残念ながら、多くのスポーツや武道の現場では、これが当たり前の景色ではないでしょうか。
笑い話ではありません。
この理不尽に耐えてこそ、根性が鍛えられるのだと、私も武道の指導者なら言うべきでしょうか。(お断りです)

さて、嫌というほど「ダメなコミュニケーション」について語りましたが、今回お伝えしたかったのはここにあります。

 

「このままではいけない。コミュニケーションを考え直してみよう」

 

そう思っていただければ、今回の目的は達成です。
まずは何よりも、それが必要だと自覚していただくことからスタートです。