共通:審判の配置とポイントの採用

  • 審判は主審1名、副審2名とする。
  • 主審は試合の開始(始め)や中断(待て)、終了(やめ)を告げることができる。
  • 有効、技あり、一本を宣言するときは、試合を中断できる。
  • テクニカルコンタクトの部において、主審は有効を独自に裁定できる。
    副審1名が有効を認めた場合、もう一人の副審か主審が認めた場合(つまり2人以上が認めた場合)は有効となる。その際、試合は中断できる。

組手 フルコンタクトの部

フルコンタクトの部は、組手において『強さ』を競う部門である。

  • 競技時間は2分とする
  • 延長は1回とする
  • 的確な攻撃の『多さ』・『正確さ』・『相手を圧倒できたかどうか』などを評価し、審判3人による心証で勝敗を決定する

防具

以下の防具をつけること。

  • ヘッドガード
  • グローブ(12オンス・指が出ないもの)
  • すね・ひざサポーター
  • ファールカップ(男子のみ)

※選手同士の合意を持っての調整は認める

認められる攻撃

反則技以外の攻撃であり、有効な部位を狙っていること

反則

以下の行為は「禁止」する。

  • 顔面や頭部など上段への突きによる強打(打ちぬくこと)
  • 突きによる4回以上連続の攻撃(原則として3発まで)
  • ひじなど、こぶし以外の手技による攻撃
  • 関節部位、および背中・腰・後頭部など背面への攻撃

※主審はこれらの行為を認めた場合、その程度や悪質さにおいて「注意」、「警告」、「反則負け」を独自に裁定できる。

組手 テクニカルコンタクトの部

テクニカルコンタクトの部は、組手において『上手さ』を競う部門である。

  • 競技時間は2分とする
  • 延長は1回とする
  • 攻撃の『的確さ』・『速さ』・『正確さ』などを評価し、ポイント制によって勝敗を決定する

防具

以下の防具をつけること。

  • ヘッドガード
  • グローブ(指の出ないもの)
  • すね・ひざサポーター
  • 胴あて
  • ファールカップ(男子のみ)

認められる攻撃

有効

有効2つは合わせて技あり1つとする。

  • 上段への的確な手技(ストレート、バックブロー)
  • 中段への的確な蹴り

※突きは打ちぬかず、拳を元の位置まで戻すことを原則とする。

技あり

技あり2つは合わせて1本勝ちとする。

  • 上段への的確な蹴りおよび跳び蹴り

1本勝ち

  • 中段と上段への的確な『蹴り』でダウンを奪った場合
  • 完全に戦意を喪失したと主審がみなした場合

※ダウンとは「すぐに起き上がれなかった場合」や「攻撃された部位をかばって態勢が崩れたまま」と、主審がみなしたもの。

反則

以下の行為は「禁止」する。

  • 顔面や頭部など上段への突きによる強打(打ちぬくこと)
  • 突きによる4回以上連続の攻撃(原則として3発まで)
  • ひじなど、こぶし以外の手技による攻撃
  • 関節部位、および背中・腰・後頭部など背面への攻撃

※主審はこれらの行為を認めた場合、その程度や悪質さにおいて「注意」(有効に相当)、「警告」(技ありに相当)、「反則負け」を独自に裁定できる。
※ポイント制の部門において、これらの裁定は当該選手が得た有効ポイントからの引き算となる。

型の部

型の部は演武の『技術力』・『演出力』を競う部門である。

  • 対戦は1対1で行い、同時に演武する
  • 審判は『正確さ』・『技の切れ』・『気合い』・『緩急の演出』などを評価し、総合的に勝敗を決定する
  • 引き分けの場合は、延長戦を行う

  • 選手は任意の型を1つだけ選択する
  • 演武については選手独自のアレンジを認めるが、元の型が分からなくなるような過剰なアレンジや、他団体・他流派の型の流用は禁止する
  • 延長戦では、本戦とは異なる型での演武を行う

約束組手の部

約束組手の部は、約束組手の『完成度』を競う部門である。

  • 2人1組での出場とし、同時に対戦する
  • 約束組手を3本披露する(既定の約束組手、創作、共に可)
  • 選手は攻撃・防御の両方を演武する
  • 審判は2人の『完成度』・『距離感』・『気合い』などを評価し、総合的に勝敗を決定する

付記

これらのルールの改訂は理事会が行う。

最終改訂 2023年4月1日